こんにちは、mikan(ミカン)のスタッフです。

「そろそろ家族から離れて暮らしてみたい」
「自分でできることを増やして、一人暮らしを目指したい」
「でも、いきなり一人で生活するのはちょっと不安……」

このように、「自立したい気持ち」と「一人で暮らすことへの不安」を同時に抱えている方は、決して少なくありません。
一人暮らしは、自分の好きな時間に好きなことができる自由な生活である一方、お金の管理、食事、掃除、洗濯、体調管理、生活リズムなど、これまで誰かに支えてもらっていたことを自分自身で行う必要があります。

特に障がいのある方の場合、「一人暮らしをしたい」という気持ちがあっても、すべてを最初から一人でできる必要はありません。
「必要なところではサポートを受けながら、できることを少しずつ増やしていく」という考え方も、自立への大切な一歩です。
そこで選択肢のひとつになるのが、障がいのある方の暮らしを支えるグループホームです。

今回は、初めての一人暮らしで困りやすいことを7つに分け、それぞれについてグループホームではどのようなサポートが考えられるのかをご紹介します。
さらに、一般的なグループホームとは異なる住環境の選択肢として、マンション型グループホームについても詳しくご紹介します。


「自立=完全に一人で何でもする」ではありません

「自立=完全に一人で何でもする」ではありません

まず知っておいていただきたいのが、自立とは「何でも一人でできること」ではないということです。
自分でできることは自分で行い、難しいことについては必要な支援を上手に利用する。これも立派な自立の形です。

たとえば、料理は自分でできるけれど、金銭管理は苦手。掃除はできるけれど、服薬管理にはサポートが必要。あるいは、普段の生活は問題なくても、体調が悪くなったときには誰かに相談したい。
このように、人によって「できること」「苦手なこと」「支援が必要なこと」は違います。

自立生活で大切なのは「全部自分で」ではなく「自分らしく暮らす」こと

困ったときに相談できる人がいる。必要な支援を利用できる。自分で決めたことを自分のペースで進められる。
そんな環境の中で、自分でできることを少しずつ増やしていくことも、自立への大切なプロセスです。

では、実際に一人暮らしを始めたとき、どのような場面で困ることがあるのでしょうか。


一人暮らしで困ること7選

一人暮らしで困ること7選

一人暮らしでは、日々の生活の中でさまざまな困りごとが出てくる可能性があります。ここでは代表的な7つを見ていきましょう。

7つの困りごと

  • お金の管理が難しい
  • 毎日の食事を準備するのが大変
  • 掃除・洗濯・ゴミ出しなどの家事が続かない
  • 体調管理や服薬管理が不安
  • 一人で過ごす時間が増え、孤独を感じる
  • 緊急時やトラブルへの対応が難しい
  • 生活リズムが崩れてしまう

1.お金の管理が難しい

一人暮らしを始めると、家賃や光熱費、食費、スマートフォン代、日用品など、さまざまな支出を自分で管理する必要があります。

「給料が入ったから好きなものを買っていたら、月末にお金が足りなくなってしまった」「何にいくら使ったのか分からなくなってしまう」といったことも、一人暮らしでは起こりやすいものです。
特に、毎月決まった収入の中で生活するためには、「使えるお金」と「残しておくお金」を分けて考えることが重要になります。

🏠 グループホームでは?

スタッフと一緒に収支を確認したり、買い物の予算を考えたりしながら、金銭管理の方法を身につけていくことができます。支援の方法や範囲はホームによって異なりますが、「最初からすべて任せる」のではなく、本人ができる部分を大切にしながら支援を行うことがポイントです。

2.毎日の食事を準備するのが大変

一人暮らしを始めると、「今日のご飯は何にしよう?」というところから自分で考える必要があります。
献立を考える、食材を買う、調理する、食べる、食器を洗う。この一連の作業を毎日続けるのは、想像以上に大変です。
仕事や通所先から帰ってきたあとに料理をする気力がなく、コンビニや外食に頼る日が増えてしまうこともあります。
もちろん、簡単な料理から少しずつ覚えていくこともできますが、「毎日必ず自炊しなければ」と考えると、それ自体が大きな負担になってしまう場合もあります。

🍚 グループホームでは?

食事を提供しているホームであれば、食事の準備にかかる負担を減らしながら生活することができます。また、ホームによってはスタッフと一緒に簡単な調理を経験するなど、将来的な一人暮らしを見据えて料理の練習につなげられる場合もあります。

3.掃除・洗濯・ゴミ出しなどの家事が続かない

一人暮らしでは、掃除、洗濯、ゴミ出し、トイレットペーパーや洗剤などの日用品の補充まで、自分で行わなければなりません。
「洗濯物を干すのを忘れてしまった」「ゴミの日を忘れてしまった」「部屋を片付けようと思っているけれど、なかなかできない」など、小さなことが積み重なって生活の負担になることがあります。
特に仕事や通所などで疲れていると、帰宅後に家事まで行うのは難しいこともあります。

🧹 グループホームでは?

必要に応じてスタッフから掃除や洗濯の方法についてアドバイスを受けたり、生活の中で「次は何をすればいいか」を一緒に整理したりできます。すべてをスタッフが行うのではなく、本人ができることを増やしていくための支援につなげられる点が特徴です。

4.体調管理や服薬管理が不安

一人暮らしで意外と大きな壁になりやすいのが、体調管理です。
「今日は少し体調が悪いけれど、どうしたらいい?」「病院へ行くべきか迷う」「薬を飲んだか分からなくなった」など、体調に関する判断を一人で行うことに不安を感じる方もいます。
特に、決まった時間に薬を飲む必要がある場合には、飲み忘れや管理方法について工夫が必要になることがあります。

💊 グループホームでは?

日々の生活の中でスタッフが体調の変化を見守ったり、服薬について必要な支援を行ったりする場合があります。また、必要に応じて医療機関や関係機関との連携につなげることもあります。具体的な支援内容はホームによって異なるため、入居前に確認しておくと安心です。

5.一人で過ごす時間が増え、孤独を感じる

「自由に暮らせる」という一人暮らしのメリットは、裏を返せば「困ったときに話せる人が近くにいない」ということでもあります。
家族と同居している場合は、何気ない会話やちょっとした相談が自然にできます。しかし、一人暮らしでは、悩みを抱えていても誰にも相談しないまま時間が過ぎてしまうことがあります。
小さな不安をそのままにしていると、次第に大きなストレスになってしまうこともあります。

💬 グループホームでは?

生活の中で困ったことがあったときに、スタッフへ相談できる環境があります。また、ホームによっては入居者同士が顔を合わせる機会もあり、「完全に一人きり」ではない安心感を得られることがあります。

6.緊急時やトラブルへの対応が難しい

一人暮らしでは、普段は問題なく生活できていても、突然のトラブルが起きることがあります。
たとえば、体調が急に悪くなった、鍵をなくした、水漏れが起きた、設備が故障した、近隣とのトラブルが発生したなどです。
こうしたときに「どこへ連絡すればいいのか」「何を優先すればいいのか」が分からないと、不安になってしまいます。

🚨 グループホームでは?

ホームの支援体制に応じて、困ったときにスタッフへ相談できる環境があります。夜間の支援体制や緊急時の対応方法はホームごとに異なるため、見学時に「夜に困った場合はどうすればいいですか?」と確認しておくことをおすすめします。

7.生活リズムが崩れてしまう

一人暮らしでは、起きる時間も寝る時間も基本的には自分次第です。
「今日は休みだから昼まで寝よう」「夜遅くまで動画を見てしまった」といったことが続くと、少しずつ生活リズムが崩れてしまうことがあります。
生活リズムの乱れは、仕事や通所への遅刻につながったり、日中の活動に影響したりすることもあります。

⏰ グループホームでは?

生活状況に応じて、起床や食事、外出、就寝などについて声かけや確認を受けられる場合があります。「自分で起きる」「決まった時間に寝る」といった習慣を少しずつ身につけることで、将来的な一人暮らしにもつながります。


グループホームは「自立を妨げる場所」ではなく「自立を練習する場所」

グループホームは「自立を妨げる場所」ではなく「自立を練習する場所」

ここまで7つの困りごとをご紹介しました。

「それなら、一人暮らしではなくグループホームに入ったほうがいいの?」と思われる方もいるかもしれません。
もちろん、グループホームがすべての方に合うわけではありません。
ただ、「一人暮らしをしたいけれど、いきなり全部を一人でやるのは不安」という方にとって、グループホームは自立に向けたステップのひとつになる可能性があります。
大切なのは、「できないからグループホームに入る」という考え方ではありません。
「今はサポートが必要だけれど、生活経験を積みながらできることを増やしていく」という考え方です。


グループホームで身につけられる生活スキルの例

グループホームで身につけられる生活スキルの例

自立につながる生活スキル

  • お金の使い方や家計の管理
  • 買い物や食事の準備
  • 掃除・洗濯などの家事
  • 服薬や体調管理
  • 決まった時間に起きる・寝る習慣
  • 困ったときに相談する力
  • 地域で生活するためのルールやマナー
  • 自分の希望をスタッフに伝える力

こうした経験を積み重ねることで、「以前はできなかったことができるようになった」「一人でもやってみようと思えるようになった」という自信につながることがあります。


マンション型グループホームという選択肢もあります

マンション型グループホームという選択肢もあります

グループホームと聞くと、「大きな一軒家で、何人もの入居者と一緒に生活する」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし、グループホームにはさまざまな住環境があります。
そのひとつが、「マンション型グループホーム」です。
マンション型グループホームは、マンションや集合住宅のような住環境の中で暮らしながら、必要な障がい福祉のサポートを受けるスタイルです。
もちろん、具体的な間取りや支援体制は運営する事業所によって異なりますが、「自分の生活空間を大切にしたい」「プライベートな時間も確保したい」という方にとって、選択肢のひとつとなる場合があります。

マンション型グループホームが向いているかもしれない方

  • 将来的に一人暮らしを目指している
  • 自分の部屋で過ごす時間を大切にしたい
  • 共同生活への不安がある
  • 必要なときにはスタッフに相談したい
  • 家族から少しずつ離れて生活する経験をしたい

「グループホーム=常に誰かと一緒」というわけではありません。
自分の時間を大切にしながら、必要な場面では支援を受ける。そんな暮らし方を希望する方にとって、マンション型グループホームは検討する価値のある選択肢です。


障がい者向けグループホームでは、生活の困りごとも相談できます

障がい者向けグループホームでは、生活の困りごとも相談できます

障がいのある方が地域で安心して暮らしていくためには、単に「住む場所」があるだけではなく、その人の生活に合わせたサポートが大切です。
障がい者向けグループホームでは、日常生活の中で生じるさまざまな困りごとについて、スタッフに相談しながら生活していくことができます。

  • 「朝起きるのが苦手」
  • 「お金を使いすぎてしまう」
  • 「病院に行くべきか迷っている」
  • 「仕事で嫌なことがあった」
  • 「家事のやり方が分からない」

こうした悩みは、一人暮らしを始めたからといって突然なくなるものではありません。
むしろ、「困ったときに相談できる場所がある」という安心感があることで、新しい生活に挑戦しやすくなることがあります。
そして、スタッフが何でも代わりに行うのではなく、本人の希望や状態に合わせて「自分でできること」を増やしていくことが、自立支援につながります。


一人暮らしを目指すなら「段階的に」がポイント

一人暮らしを目指すなら「段階的に」がポイント

「いつか一人暮らしをしてみたい」と思っている方におすすめしたいのが、最初から完璧を目指さないことです。

自立までのステップ例

STEP 1 グループホームで生活する
まずは家族と離れて暮らす経験をする。

STEP 2 できる家事を増やす
洗濯や掃除、買い物など、自分でできることに挑戦する。

STEP 3 お金の管理を練習する
毎月の収入と支出を確認し、予算を立てる習慣を身につける。

STEP 4 困ったときの対処方法を覚える
体調不良やトラブルが起きたとき、誰に・どこへ相談すればよいかを知る。

STEP 5 一人暮らしを検討する
生活スキルや支援体制を確認しながら、本人に合ったタイミングで次の住まいを考える。

もちろん、すべての方がこの順番で進むわけではありません。
大切なのは、「自分にとって今必要なことは何か」を考えながら、無理のないペースで進めることです。


グループホームを選ぶときに確認したいポイント

グループホームを選ぶときに確認したいポイント

「グループホームならどこでもいい」というわけではありません。
自立を目指している方ほど、自分の希望する暮らし方と、そのホームの支援内容が合っているかを確認することが大切です。

見学・相談時に聞いておきたいこと

  • スタッフにはどのようなことを相談できるか
  • 夜間の支援体制はどうなっているか
  • 食事はどのように提供されるか
  • 掃除・洗濯などの支援はどこまで受けられるか
  • 金銭管理について相談できるか
  • 服薬や通院についてどのような支援があるか
  • 外出や仕事、通所などの生活スタイルを尊重してもらえるか
  • 将来的な一人暮らしについて相談できるか
  • マンション型グループホームなど、希望する住環境があるか

特に「将来は一人暮らしをしたい」という希望がある場合は、見学時にそのことをスタッフへ伝えてみましょう。
最初から「一人暮らしができるかどうか」を判断するのではなく、「一人暮らしに向けて、今からどんな経験を積めばいいか」を一緒に考えてくれるホームを探すことが大切です。


まとめ|「一人暮らしが不安」は、自立への第一歩です

初めての一人暮らしでは、お金の管理、食事、家事、体調管理、孤独感、緊急時の対応、生活リズムなど、さまざまな壁にぶつかる可能性があります。
しかし、だからといって「自分には一人暮らしは無理」と考える必要はありません。
大切なのは、今できることと、これから身につけたいことを一つずつ整理することです。
グループホームは、必要なサポートを受けながら地域で暮らし、日々の生活を経験していくための選択肢のひとつです。
特に、マンション型グループホームのように自分の生活空間を大切にしながら支援を受けられる住まいもあります。
日常生活のさまざまな困りごとをスタッフに相談できる環境があれば、「一人で全部やらなければ」というプレッシャーを減らしながら、新しい生活に挑戦できます。

「いつか一人暮らしをしてみたい」

その気持ちがあるなら、今すぐ一人暮らしを始める必要はありません。
まずはグループホームを見学してみる。スタッフに相談してみる。自分に合った暮らし方を一緒に考えてみる。
そんな小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。


🌱 mikanでは、一人ひとりの「自立したい」を応援しています

「一人暮らしをしてみたいけれど、まだ不安」
「家族から離れて生活してみたい」
「マンション型グループホームについて詳しく知りたい」
「障がい者向けグループホームではどんな支援を受けられるの?」

そんな疑問をお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。現在の生活状況や将来の希望をお伺いしながら、どのような暮らし方が合っているのか、一緒に考えていきます。


よくある質問(FAQ)

Q1. グループホームと一人暮らしはどちらを選べばいいですか? +
A. どちらが良いかは、その方の生活スキルや体調、必要な支援によって異なります。金銭管理や家事、服薬、生活リズムなどに不安がある場合は、グループホームでサポートを受けながら経験を積み、将来的な一人暮らしを目指す方法もあります。まずは「自分がどんな暮らしをしたいのか」を考えてみることが大切です。
Q2. グループホームに入ったら一人暮らしはできなくなりますか? +
A. いいえ、グループホームで生活しながら、将来的な一人暮らしを目指すことは可能です。生活スキルを身につける期間として利用する方もいれば、長期的な住まいとして利用する方もいます。本人の希望や状況に合わせて、今後の暮らし方を考えていくことが大切です。
Q3. マンション型グループホームとはどのようなグループホームですか? +
A. マンションや集合住宅のような住環境で暮らしながら、必要な支援を受けるタイプのグループホームを指して使われる言葉です。具体的な間取りや支援体制は事業所によって異なります。「プライベートな空間を大切にしたい」「将来の一人暮らしに近い環境で生活したい」という方は、選択肢のひとつとして検討してみるとよいでしょう。
Q4. 障がい者向けグループホームでは何を相談できますか? +
A. 日常生活の困りごとや生活リズム、家事、金銭管理、体調に関する悩みなど、ホームの支援内容に応じてさまざまな相談ができます。支援できる範囲は事業所によって異なるため、入居前に具体的なサポート内容を確認することをおすすめします。
Q5. 家族と離れて暮らすのが不安です。大丈夫でしょうか? +
A. 最初は不安を感じる方も少なくありません。だからこそ、いきなり完全な一人暮らしを始めるのではなく、スタッフへ相談できる環境で少しずつ新しい生活に慣れていく方法があります。家族との距離や連絡方法についても、本人に合った形を考えていくことが大切です。
Q6. グループホームの費用はどのくらいかかりますか? +
A. 家賃、食費、光熱水費、日用品費などの実費や、障害福祉サービスに関する利用者負担など、必要な費用はホームや利用状況によって異なります。また、利用できる助成制度がある場合もあります。具体的な金額については、候補となるグループホームへ確認してみましょう。